2014年06月16日

植民地時代の建物を修復―台湾・台南市で「ハヤシ百貨店」がオープン

百貨店/デパートは近代の都市の象徴のような気がする。例えばロンドンの「ハロッズ」やパリの「オ・プランタン」は高級品を扱い、富裕層が買い物をするという。富と消費を象徴するようなものだった。

個人的体験でいっても、子どもの頃の田舎の地元のデパートは唯一の遊興地だったし(当時は屋上に遊戯施設があり、休日は家族でデパートの食堂で食事をするのは楽しみであり、贅沢であった)、商品はなんでも置いてあった。

今は家電量販店やスーパーに押されて、存続の厳しい地域もあるが、それでも老舗というか商品販売の王様のステータスを持っているし、<高い価値>という幻想を、場と空間で演出できる唯一の存在なのではないか。

NHKのニュースで紹介していたが、天井はやや低く。エレベータも狭いものの梁は壁の装飾はアールデコスタイルだった。

以下は毎日新聞サイトから
日本統治時代に開業した「ハヤシ百貨店」が復元され、「林百貨」として再びオープン。和服や昔の学生服姿の若者らがパレードし開業を盛り上げた=台湾台南市で2014年6月14日、鈴木玲子撮影

【台南(台湾南部)鈴木玲子】日本統治時代の1932(昭和7)年に台湾南部・台南市で開業したデパート「ハヤシ百貨店」が復元され、14日に商業施設「林百貨」として再びオープンした。ビルは5階建て(一部6階)で左右対称のアールデコ様式。南部で最初に設置されたエレベーターも復元されるなど「昭和モダン」の趣を随所に感じさせる。


http://mainichi.jp/select/news/20140615k0000m030053000c.html


2014年02月19日

可笑しなホテル

以前に『可笑しな家』を紹介したが、そのシリーズらしき『可笑しなホテル』を読んだのこれも紹介する。

前の本にも感じたのだが、あまり驚きが感じないというか、なぜこれらが選ばれたのかよくわからない。どうも著者の情熱というか、熱気が感じられない。別に愛情などなくてもいいのだが、これらの建物へのまなざしがどうもおざなりというか、カタログ的に並列にあるので少々物足りない。

気になったのはp78のカッパドキアにある古代穴倉ホテル。
p86のスコットランドのパイナップルの宿。

p60のメキシコ・貝殻ホテル。
p52のフィンランドのガラスのかまくら。
p14スコットランドの古城の宿。

古城の宿などは探せば、ヨーロッパのあちこちにありそうだ。なお、中国にある人物をかたどったホテルやベトナムのクレージーハウスは取り上げられていない。




posted by mado at 03:46| Comment(0) | キッチュ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月22日

一般公開されるデ・ラランデ邸(江戸東京たてもの園)

アールヌーボーの建物・住居は日本では珍しい。

そうとう財力がないと当時の先端スタイルを取り入れることはむずかしいのでは。

江戸東京たてもの園
http://tatemonoen.jp/event/info/2013/04.html

写真:
関根要太郎研究室@はこだて
fkaidofudo.exblog.jp 
より


【東京】

独建築家手掛けた 100年前の洋館復元 江た戸東京たてもの園

2013年4月18日


一般公開されるデ・ラランデ邸=小金井市の江戸東京たてもの園で

 十九世紀末にドイツで流行した青春様式を今に伝える西洋式住宅「デ・ラランデ邸」が小金井市桜町三の「江戸東京たてもの園」で復元され、二十日から一般公開される。明治、大正期に日本で活躍したドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデ(一八七二〜一九一四年)の傑作で、柱や壁の装飾美が特徴だ。
 一九九九年まで新宿区信濃町にあったデ・ラランデ邸。元は学者の北尾次郎の私邸で、一九一〇(明治四十三)年ごろ、デ・ラランデが平屋の建物を三階建てに大規模増改修した。動植物の彫刻を施した柱や石こうレリーフで飾った内装などに十九世紀末ごろ、ドイツで流行したユーゲント・シュティール(青春様式)の影響がある。
 木造三階建てで延べ床面積三百三十四平方メートル。室数は十三。外装は赤いスレート(粘板岩)葺(ぶ)きの腰折れ屋根と白い外壁で、増改修当時の資料を基に都が約六億円を投じて再現した。高橋英久学芸員は「デ・ラランデの技巧を凝らした装飾美を堪能してほしい」と来場を呼びかけている。
 デ・ラランデは都内や横浜を中心に住宅やオフィスビルを設計しており、現存施設では神戸市生田区の重要文化財「旧トーマス住宅(風見鶏の館)」がある。
 二十日午前十時半から公開記念セレモニーがデ・ラランデ邸前で行われる。来園者には先着順で紅白まんじゅうを配布。午前十一時から見学開始の予定。
 たてもの園は、文化的価値の高い都内の歴史的建造物を移築、展示しており、今年三月で開園二十周年。デ・ラランデ邸は三十施設目となる。問い合わせはたてもの園=電042(388)3300=へ。 (梅村武史)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20130418/CK2013041802000110.html


posted by mado at 01:15| Comment(0) | 東京の近代建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月21日

『世界の不思議な家を訪ねて』(小松義夫 角川書店 2006年)

本書の構成は4つに分けられていて、土の家、石の家、草木の家、水の家という章立てだ。著者は写真家で世界のあちこちの家を沢山撮影している。そのせいか取材当時の話がメインで家そのものの紹介や説明が少ない。たとえば冒頭のイエメンの泥の摩天楼「シバーム」など絵とてもなかなか壮観なのだが、あまり家というか建築物の記述や情報は少ないので、拍子抜けしてしまう。それならばもう少し写真を中心にしてもよかった。

なおイエメンには岩の上につくられた石のビル「ハジャラ」というビル群があり、これもなかなか迫力がある。
それ以外にもオーストラリアの高山鉱脈にある地下住居「クーパー・クディ」、岩に寄生して家をつくったポルトガル「モンサント」、インドネシア「ニアス島」の高床式の楕円形の住居などが面白そうだった。

やはり写真集のようなスタイルでキャプションで補足してもらうほうが、この本にはあっていると思う。






ラベル: 海外 住居 奇怪
posted by mado at 13:35| Comment(1) | 住居・家・邸宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本の近代建築を跡づける―『現代建築の冒険』(越後島研一 中公新書 2003年)

日本の近代建築の歴史というと、戦後の一時期で終わったりして、さほど現代まで言及している本は多くない。藤森照信『日本の近代建築』(上下巻 岩波新書 1993年)も戦前どまりである。現代のばあい書きづらい所もあるのだろうが、万博あたりまではフォローしてもらいたいものだ。

この本は日本の近代建築を伝統的建築の概念からとらえなおして、現代の建築までを通観した本で、本書にもことわりがあるが「近現代の建築」を扱ったものだ。

この本では建築形態の原型を記号で表して、その概念のもとに歴史を振り返るものとなっている。サブタイトルにあるのだが『「形」で考える』というスタイルが基本的なとらえかたなのかもしれないが、やや単純化されてしまうかもしれない。

最後に日本の近現代建築を知るための本の案内があるのはありがたい。



posted by mado at 12:58| Comment(0) | 建築史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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